弥永拳太写真展

Odds and Ends

弥永拳太写真展

概要

朝日と共に目を覚まし、望むものだけに目を向け、涼やかな木陰で文学に親しみ、風の吹く丘でひっそりと眠りにつきたいと願った。これは世間から逃げ続け、怠惰を正当化するための生活で、その豊かさを肯定してくれる伴侶がカメラであり、写真という名の魔法であった。

移動が多い故に旅のようでもあるが、自然の中で穏やかな生活を求めていただけで、果たしてこれが旅だったのかと問われると、今でもその答えは曖昧である。

自然と近しい生活の中で浮かび上がるのは、植生や気候、建築を含むその土地柄であった。北から南へ、何度も駆け巡り見慣れた道程を収めた写真群は、そこに息づく知恵や歴史を鮮やかに映し出す注釈となっている。潮風に吹かれた海沿いの植物は黄色く褪せ、雪国の屋根は雪下ろしを前提としている。

都市の拡大と拡散に伴った均質化によって取り残されたとも言えるこれらの風景には、土地と共に紡がれた確かな生活が部分に滲んでいる。それは、ただのノスタルジアではなく、私たちが取り戻すべき豊かさを内包している。

作家

開催期間

2024年10月2日(水)~10月27日(日) ※月曜定休

営業時間:11:00~19:00

会場

LUMIX BASE TOKYO

入場料

無料

作家プロフィール

弥永 拳太 / Keng Chi Yang

1991年福岡県北九州市生まれ。九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科卒業。

スーパーカブで旅をしながら、土地柄をテーマに風景写真の製作を続けている。

『美しいものを、美しく - 定家亜由子』、『楽しく学べる茶の湯菓子イラストブック』などの書籍への参加、CP+登壇やセミナー講師多数。